「送信は成功するのに通知メールが来ない」「Gmailだけ届かない」「自動返信は届くが管理者宛は不達」——フォーム運用で最も多い相談です。根本要因は送信方式(サーバ or SMTP)と受信側評価(SPF/DKIM/DMARC)、そしてメールテンプレの作りに集約されます。本記事は現場の再現性を重視し、到達率を最大化する順序で手順化します。
Contents
1) まずはSMTP化(到達率の土台)
- WP Mail SMTP 等のSMTPプラグインを導入。
- 送信元は自社ドメインの実在アドレスを使用(
no-reply@domain可)。 - 推奨ポートは
587/TLS(または465/SMTPS)。接続テストで成功を確認。
共有サーバの phpmail() は、レピュテーションや逆引き、PTR記録などの要因で迷惑判定されやすく、運用規模が増えるほど不安定です。
2) DNS(SPF/DKIM/DMARC)の整備
- SPF:使用する送信サービス(SMTP/メールサーバ)を
includeで許可。末尾は~all(ソフトフェイル)から始め、運用が固まったら-allへ。 - DKIM:SMTP側で署名を有効化。Gmail等でヘッダー確認し「署名あり」かを検査。
- DMARC:最初は
p=noneで観測し、段階的にquarantine→rejectへ。
3) CF7のメール設定の落とし穴
- From にユーザー入力のメールを入れない(SPF/DKIM整合が崩れる)。Reply-To にユーザーのメールを入れる設計が鉄則。
- 本文はプレーンテキスト基調でOK。装飾過多なHTMLはスパム判定を招くことも。
- 宛先(To)は受信できる既存アドレスへ。転送ループや迷惑振り分けのルールも確認。
4) テストと観測
- SMTPプラグインのテスト送信でまずは1通を確実に通す。
- Gmail/Outlook/携帯キャリア等、複数ドメインへ送って到達性を比較。
- 迷惑判定時はヘッダーを開き、SPF/DKIM/DMARCの結果とスコアを確認。差分を潰す。
5) よくあるNGパターン
- Fromに
gmail.com等の外部ドメインを設定(高確率で弾かれる)。 - 共有サーバの送信元を使いつつ、SPFに登録がない。
- 送信ドメインとサイトドメインが不一致(ブランドなりすまし判定)。
以上の順序で整備すれば、不達は大きく減ります。運用後も月次でテスト送信・迷惑判定のヘッダ確認を行い、送信の健全性を継続観測しましょう。
