サーバー移転・ドメイン変更・HTTPS化を同時に行うと、表示崩れやリンク切れ、画像の404、管理画面ログインループなど、複合的な不具合が起こりがちです。本記事はダウンタイムを最小化しながら、移行後に発生しやすい問題を順序立てて潰す実務ガイドです。最重要ポイントは「URLの正規化」と「.htaccess/リダイレクト」、そして「HTTPSの完全化」です。
Contents
1) サイト基本URLの再設定とDB置換
- 管理画面に入れる場合:設定 → 一般 → WordPress アドレス(URL)/サイトアドレス(URL) を新URLに。
- 入れない場合:
wp_optionsのsiteurl/homeを直接修正。 - シリアライズ対応の一括置換:WP-CLIの
search-replaceを使用。
# 旧→新(まずはドライランで確認)
wp search-replace 'http://old.example.com' 'https://new.example.com' --all-tables --dry-run
wp search-replace 'http://old.example.com' 'https://new.example.com' --all-tables
2) 画像/添付ファイルの不具合対処
wp-content/uploadsの転送漏れ、パスズレ、パーミッション(通常755/644)を確認。- メディアURLがハードコードされている固定ページ/ウィジェットを洗う。
- 生成済みサムネイルの再生成は Regenerate Thumbnails などで。
3) パーマリンクと.htaccess
- 管理画面 → パーマリンク設定を保存し、.htaccessを再生成。
- サブディレクトリやマルチサイトは記述差に注意。旧環境のカスタム記述が移行先に合わないことがあります。
4) HTTPS完全化(Mixed Content撲滅)
- テーマ/ウィジェット/ショートコード内の
http://を検索置換。 - CDNや外部スクリプトのURLも
https://に統一。できなければ別CDNに切替。
5) SEO観点の仕上げ
- 旧→新の恒久的301リダイレクトを網羅的に。パターンリダイレクトで運用簡素化。
- Search Consoleのアドレス変更ツール(ドメイン変更時)、サイトマップ再送信。
- アナリティクスやタグマネージャーの計測先を新ドメインに合わせる。
移行は「準備8割」。事前にステージングで置換・リダイレクト・混在コンテンツの検証を行い、本番ではチェックリストで確実に潰していきましょう。
